『セクシー田中さん』つまらない？おもしろくない？【炎上】最終話が残念？原作者・芦原妃名子氏が局と対立？

2023年10月22日から12月24日まで日本テレビで毎週日曜日・夜10時30分から放送された『セクシー田中さん』。

こちら、原作が芦原妃名子氏による漫画で、2017年9月号から『姉プチコミック』（小学館）で連載中です！

まだ未完の漫画で既刊7巻まで紙面のコミックが販売されています。2023年8月現在で、累計部数100万部を突破している大人気の漫画ですねー！

『セクシー田中さん』ドラマのおおまかなあらすじ

田中京子40歳はニチハフーズ（株）に勤める経理部の正社員OL。TOEIC900点越え、税理士の資格を持つ才女ですが、幼少の頃からのコミュ障を拗らせて、友だちもいない、彼氏もできたことがない…という女性です。

真面目で仕事一徹な雰囲気の田中さんに、周囲は「ちょっと変わってるよね…」と。

そして、同じ職場で働く派遣社員で、一見、ゆるふわで愛され系女子の倉橋朱里23歳。朱里は自分のカワイさを武器に乗り切れる賞味期限があることに焦り、日々婚活に励んでいます。

ある日、朱里は社内で歩いている田中さんの後ろ姿をみて「何かやっているに違いない！」と気になって仕方なくなります。

そして、朱里は友だちと光友商事の商社マンたちとの合コン後に、ストーリーのキーマンになるチャラリーマン(笑)小西と知り合います。

小西とデートをすることになった朱里ですが、小西のチャラリーマンっぷりと、そんな相手に愛想を振りまく自分に嫌気が差すのでした。…そんな時に、ふとペルシャ料理店の『savaran』に立ち寄った朱里は、一人のベリーダンサーに目を奪われます。

その後、そのベリーダンサーのSaliが田中さんだと見抜いた朱里は、自分の居場所を作り、自立する田中さんの超ファンになり、田中さんを追いかけるようになります。

そして、田中さんはというと、そんな朱里に困惑しつつも少しずつ朱里に心を開いていくようになります。

そんなタイミングと同じくして、田中さんはスーパーで特売の鶏肉に同じタイミングで手を伸ばした男性・笙野と少し距離を縮め、話をするようになります。

笙野は男女の関係については、昭和感丸出しの古臭い価値観の持ち主。結婚願望は強いものの、女性に対しては妙な偏見があり、口下手なのか性格なのか、とにかく自分の思ったことをそのまま口に出してしまうというデリカシーのなさがあります。

そして、ひょんなことからsavaranに来店した笙野に、ベリーダンサー姿のSaliのまま対応した田中さん。田中さんは笙野に「おばさんがなんて格好してるんだ！」と言われてしまいます。

その様子の一部始終を、savaranに来店してSaliのダンスを堪能していた朱里が見ていて大激怒！！

そこから…田中さん・朱里・小西・笙野の日常や価値観が少しずつ変化していきます。

『セクシー田中さん』つまらない！おもしろくない！理由①男性のキャスティングが微妙…

ドラマ『セクシー田中さん』は全10話で構成されました。

スタートは好調で「『セクシー田中さん』おもしろい！」という声がX上でも多数上がっていたんですよね。

セクシー田中さん見てる👀
おもしろい‼️登場人物みんな魅力的✨
特にあれだけ無神経だった笙野がどんどん変わるのが良い。
というわけで、毎熊克哉さんが気になりだし、画像検索したら以前の短髪おヒゲがもう💖💖
水戸黄門の松山英太郎さんまでも毎熊さんに見えて困る困る🤤

@risako5588　さんより引用

ということで、題名とは逆に、キャスティングに好印象を持つ人が多かった！

• 木南晴夏さんの田中さんがいい！
• とにかく、めるるがかわいい！
• 小西もいい！
• 笙野のカタブツ具合がよく出てる！

という声が上がっていました。

余談ですが…『セクシー田中さん』のキャストの詳細をまとめた記事もあるので、ぜひこちらもご覧ください♪

☆『セクシー田中さん』ドラマ・キャスト詳細！主演は木南晴夏！

ただ、キャスティングに疑問を持つ方もいて、特に男性の小西・笙野・進吾のキャスティングには『モブキャラ的な俳優さんばかりで華がない』という辛辣な声も＾＾；

安田顕さんが演じたsabaranのマスターの役を、『木南晴夏さんの夫の玉木宏がやればよかったのにー！』なんて声も見ましたｗ

確かに…女性の配役が良かっただけに、もっとイケメンも見たかったかもー！とも思いますねｗ

でも、総じて高評価だったキャスティング。私もドラマを見ていく中で、男性陣もイイ味出してるー！と楽しく見れました。

特に、小西に関しては、チャラリーマンなんて言われているところから、朱里の真っすぐさに惹かれて真剣になる様子に好印象を持つ方が多数いたようで、ドラマが終わってから『小西ロス！！』なんて声も上がって話題になりました＾＾

Yahoo!ニュースでも

「セクシー田中さん」が終わって《小西ロス》続出！ 前田公輝は2024年ブレークの注目株に

こんな記事が上がってましたよー！

『セクシー田中さん』つまらない！おもしろくない！理由②9話10話（最終話）で脚本家が原作者に変わった【最後に衝撃理由を追記！】

『セクシー田中さん』は、まだ未完で連載中の漫画が原作。さらに、この漫画のファンの方も多数！

そんな、ファンが多数いる漫画の世界観を忠実に再現されていて見事だった！というのが第8話まで。

最後の9・10話の最終話が不完全燃焼でとても残念だった…という声が多いんですよね。

というのも、なんと第8話までと、ラストの2話で脚本を担当された方が変わったという…！！

第8話まで脚本を担当したのは相沢友子さん。そして、９話と最終話の10話の脚本を担当したのは、漫画原作者の芦原妃名子さんでした。

セクシー田中さん最終話。なんだかダラダラするなと思ったら原作者が脚本にしゃしゃり出てたのか。
最後も訳分からないし、一度ドラマ制作に任せたものに口出したら駄目でしょ。
土俵違い。

@light97730781　さんより引用　　Dec 29, 2023

とか…

『セクシー田中さん』最終話まで観た。
ずーっと面白く観てたのに、なんだあのラスト。前向きというよりただの中途半端。
わざわざ2年後にした意図はなんだ？なんか最終回でまさかのガッカリ😞
小西と朱里がくっついてニッコリしてたのに！😠

前田公輝の小西が魅力的なキャラだったな〜😊

@rootosoromon　さんより引用　Dec 28, 2023

という、残念だ！寄りの声が出ていましたねー。

漫画が未完なだけに、ドラマではハッキリした展開を避けたのか？という見方をした方がいたわけです。主要キャラの誰もが、どうにもなっていないラストにモヤついたんですねぇ。そこが残念だ、と。

とはいえ…実は、反対に、誰もがどうにもなっていないラストに好意的な見方をする方たちも多かったんですよ！

セクシー田中さん最終話よかったねえ。
田中さんと朱里のデートホント楽しそうだし、田中さんがスッキリとした顔で踊って旅立つのも、朱里がやりたいこと見つけてトライするのも最後みんな踊って終わるのもとてもとてもよかった。
ふみかさん原作でもっと言及あると思うので原作の続きも楽しみ

@FFLAKESALTD6　さんより引用　　Dec 25, 2023

さらに、

『セクシー田中さん』最終話、よかったです(^｡^)。原作漫画が連載中だからどうまとめてくるのかなーと思ったけど、無理やりかんなくいろんな可能性を見せるような…ホワイトクリスマスプロポーズ（笑）の見せ方もよかったし、2年後の田中さんがものすごく綺麗になっているのもよかった！

@tomonuna　さんより一部引用　　Dec 25, 2023

『中途半端なラスト！』と見るか、上記の方のように『いろんな可能性が残されたラストが良い！』と見るか…と、真っ二つに意見が分かれる最終話となりました。

『最終話、いつの間に終わったの？！終わった後にまだ何かあるんじゃないかってCM終わるの待ってたけど、何もなかった…』という声もあったんですが、まさに私もそれでした(笑)

いやいや、これで終わらんやろ、なんかあるやろーーーー！！！！派です(笑)

だからですかね、続編あるんじゃない？続編希望！見たい！という声も多かったですよ♪

この後、さらに不完全燃焼となった理由も挙げていきます！

『セクシー田中さん』つまらない！おもしろくない！理由③最終話が残念！田中さんと笙野が結婚しない！

第10話の最終話のクリスマスイベントで、自分の気持ちをどう自覚したのか、パーティーの終盤で笙野が「話したいことがあるけど、田中さんはどこに…」と探しますが、すでに田中さんはダンス留学に旅立っていました。笙野には何も告げずに。

その後、時は流れ…10話の最終話では、朱里の友達の華ちゃんの結婚式で、田中さんと笙野は2年ぶりに再会することになります。

ですが、この2年で特に2人の間に何か進展があったような描写も特になく…？連絡はしてたのかしら…という勝手な想像も掻き立てられましたが、とにかく！

そう、10話の最終話でも田中さんと笙野が結ばれることはありませんでした。

これには、ベタな展開でいいから二人にゴールインしてほしかった！という声も多かったですねー。

笙野が田中さんに何も言えないまま、田中さんは旅立ってしまい…。

2年後の再会のときも特に会話を交わすシーンがなかったことから、「おかえりなさい」「ただいま」のやり取りぐらいは見せてほしかった！という声もありました。

『セクシー田中さん』つまらない！おもしろくない！理由④9話10話（最終話）が残念…華ちゃんの結婚式に違和感

最終話での花嫁の後ろ姿…は、華ちゃんだったんかい！！と思った方、多数ｗ

結婚式の様子を見て、

はなちゃんはあかりの友だちでしかないのに、結婚式ははなちゃんとは関係ないあかりの知り合いばかりで違和感…… 先週まですごく良かったのに、何が起きたのかと思うような最終回だった

Yahoo!テレビ　phs********さんより引用

という声がありましたが、確かに、なぜこのメンツが？！とは思いましたよねｗ多少の強引感は否めませんが…

流れとしては、婚活をガッツリ視野に入れていた朱里が、結婚よりも自分が好きなヘアメイクの仕事に就いている様子を見せる…ということだったのかな、と。

かつ、合コンは人脈作りだよ、と言っていた華ちゃんが一早く結婚するというね。

2人とも、20代で価値観が変わる人に出会って今がある！という感じになりましたよね。

『セクシー田中さん』つまらない・残念！おもしろくない！理由⑤10話の最終話で朱里と進吾に時間割きすぎ

華ちゃんの結婚式に、進吾も参加していて、華ちゃんに「進吾と話して来たら？」と言われて朱里は話をしに行きます。

お互いの仕事の状況を軽く報告しあいますが、ここで、この2人も２年の間に何もなかったのねー、ということが分かりました。

朱里が進吾との距離を詰めることなく、ドラマでもあったように、これまでの曖昧な関係を切ったんだなと。まぁ、この2年で朱里は小西との付合いも継続しているようですしね、当たり前か！

…それよりも、笙野と田中さんの会話が聞きたかった！！という声があるわけですよね、やっぱり！！

朱里と進吾の関係がハッキリ終わったということよりも、田中さんと笙野がどうなったのか？！をハッキリ知りたかったのに！という感想は、ごもっともだなと思いました。

もやもやするよねー派です、私も(笑)

『セクシー田中さん』つまらない！おもしろくない！理由⑥9話10話（最終話）が残念…朱里と小西も結婚してない

ドラマでは朱里と小西は付き合うことになります。その後、小西はクリスマスに婚約指輪を朱里に渡す…ということろまでは描かれているんですよね。

その時、朱里は即OKせずに小西を待たせる形をとります。

で、2年後のシーンでは、華ちゃんが小西に「プロポーズして待たされてるくせに」というようなことを話すので、朱里の友だち間でも二人は公認の中になっているのは分かります。

…ということで、朱里と小西も結婚はしてないんですよねー！

でも…ドラマの進展時で、小西も笙野も35歳なので…このときすでに37歳になるわけです。まぁ、今どき結婚に年齢は関係ないかもですけど。

で、朱里がこの時25歳。…うん。仕事楽しいとまだ結婚！とかにはならんよね。

となると、小西は結婚はあともう少し…２・３年は待たされる可能性大！ですねｗ若いけど自立したい女子と結婚したいなら、それもまたしゃーないよね＾＾

『セクシー田中さん』つまらない？おもしろくない？実際はおもしろかった！①田中さんと朱里の友情がいい！

上記のように、最終話の不完全燃焼具合をつまらない！と思った方も多数いたのは事実ですが、反対に、このラストを好もしく思った方もたくさんおられたようです＾＾

セクシー田中さん最終話やっと見た！！！！満足度が高い…………あかりの「誰を選んでも、選ばなくても、ずっと味方」ってすごいいい言葉だし、私の今後の推し活のテーマにしたい

@m__drawing_ldh　さんより引用　　Dec 29, 2023

朱里と田中さんの友情に感動した方も多かったですね♪

セクシー田中さん最終話見ました🥹お母さんの言葉にうるっときて、めるるが田中さんに言った言葉に泣いた😭2人の友情が本当に素敵で大好き！😭✨思い出すだけで泣けてくる🥹素敵な言葉や姿を沢山見せて貰った最高のドラマでした🥹楽しかった！ありがとうございました😌✨

@meri_petapeta　さんより引用　　Dec 26, 2023

いやー、本当に！第6話では笙野が田中さんに、田中さんのいいところを熱弁する、視聴者が感動しちゃうシーンなんかもありますが『セクシー田中さん』では、他にも印象に残るシーンや台詞がたくさんありましたよねー！

『セクシー田中さん』つまらない？おもしろくない？実際はおもしろかった！②見た目と違う中身の登場人物たちがいい！

『セクシー田中さん』のメインキャラたちは、みんな見た目とは違う性格・中身を磨いていくようなところがまた、よかったですよねぇ！

朱里が田中さんに惹かれたのは、普段の外見とは違うベリーダンサーとしての顔を持っていたからだし、朱里もただカワイイだけじゃなくて真剣に先のことを考えてるし、チャラリーマン小西も実はとても繊細かつ良いヤツだし、笙野はカタブツながら自分の姿勢を軟化させていくし…

とにかくストーリーが重なるごとに、キャラクターの良さが際立って行ったなぁと思います♪

そして、全体の印象として、とても上手くまとめて考察されてる方がいて…

チャラそうな男が実は周囲をよく観ていて繊細、保守的な男が民族音楽に興味があり誘惑的なベリーダンスの音楽や料理にハマる、パヤパヤなアイドル女子は実は脇が硬く真剣に人生と恋愛を考えている、女性のあしらいが上手い人気店のオーナーは、地味で真面目なダンサーに「俺なんてダメだよな」と思っている。そして何より
「田中」というありふれた苗字の、地味で、いつの間にか人の輪から弾かれてる、ダサ生真面目な女性が、真摯に自分とダンスに向き合い、嘘の無い人生を全力で模索している…そんなカッコよくてセクシーな人だったという…題名から逆説的なのです。
だとすると最後も、多くが想像し求める終わり方にはならないのでは。
悪くないラストだったと思いました。

Yahoo!テレビ　hfmyimnykt******さん　より引用

そうー！まさにこれ！この方にめちゃくちゃ拍手を送りたい！！

もっとハッキリ白黒つけたラスト見たかった！という本音もありますが、そう考えるとこんなラストもありなのか…と、思わされてしまいました(笑)

『セクシー田中さん』つまらない？おもしろくない？アラフォー世代にはおもしろいドラマ！

改めて『セクシー田中さん』を通して、自分の価値観ってどんなんかしら…？その価値観って自分にとって最善？

さらに、2024年を目前に『本当に自分がやりたいことは何か？』を問われる、考えさせられる内容だったよなーと。

私たちって、勝手に作り上げた自分の価値観で自分を縛って生きてるのかもしれませんよね。

特に、アラフォー世代の私たちには響く台詞がたくさんあったなぁと。視聴された皆さん、それぞれどこかで心に残ったシーンがあるんじゃないでしょうか♪

私は、いくつになっても、そんな価値観をぶっ壊すような相手に出会えるもんだし、いつからだって自分は変わっていけるんだ！という、力強いメッセージをもらえたなと思いました＾＾

衝撃！『セクシー田中さん』【9話10話（最終話）が残念な理由が判明！】原作者・芦原妃名子氏のコメント全文！

先述の通り、9話と最終話の10話の脚本は原作者に変わってしまいました。その事実を知った人たちから憶測が飛び、だいたいの人が

• 未完の漫画だから、結末にこだわった原作者のせいで、こういうラストになってしまったんじゃないか…。８話までは面白かったのに。
• 最終話の失速具合がひどい。良く分からないまま終わってしまった。

という声が非常に多かったわけです。

そして、最終話が放送された2023年12月24日(日)から1カ月経った、2024年1月26日(金)に、なんと異例の事態が！！！

『セクシー田中さん』の原作者である芦原妃名子さんが、大々的にコメントを発表したんです！！

それが…Yahoo！ニュースに出ていたのがこちら。

「セクシー田中さん」漫画家が謝罪　ドラマ脚本で局と対立　終盤やむなく自ら執筆…視聴者に「お詫び」
https://news.yahoo.co.jp/articles/21ba5f565f4e2bc5e984643253279c0ab6c6634f

あとは、こちらも。

人気ドラマ『セクシー田中さん』原作者が日テレの“改変”に苦言…視聴者衝撃「なぜこんな行き違いが」「気の毒すぎる」
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ba378026da8503d20009db8a1e902750f2478b9

そして、Xにてご本人がコメントされた全文もチェックしてみましょう。

「セクシー田中さん」
原作者の芦原妃名子です。

《ドラマ「セクシー田中さん」について》
色々悩んだのですが、今回のドラマ化で、私が9話・10話の脚本を書かざるを得ないと判断するに至った経緯や事情を、小学館とご相談した上で、お伝えする事になりました。

自身のブログ
http://ashihara-hina.jugem.jp
に掲載させていただいたのですが、既に10年も放置してしまったため訪問してくださる方もほとんどいらっしゃらないので、こちらの新規アカウントにも転載させていただきますね。
事実をなるべく丁寧にお伝えしたかったので、とても長いです。

ご報告の為だけに作ったアカウントなので、返信は控えさせてください。
必要なくなれば、アカウントごと消してしまうかもしれません。
ご了承くださいませ。

続きます。

《ドラマ「セクシー田中さん」について》
ドラマ「セクシー田中さん」をご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。

色々と悩んだのですが、今回のドラマ化で私が9話、10話の脚本を書かざるを得ないと判断するに至った経緯や事情を、きちんとお伝えした方が良いのではと思い至りました。

この文章を書くにあたって、私と小学館で改めて時系列にそって事実関係を再確認し、文章の内容も小学館と確認して書いています。
ただ、私達は、ドラマの放送が終了するまで、脚本家さんと一度もお会いすることはありませんでしたし、監督さんや演出の方などドラマの制作スタッフの皆様とも、ドラマの内容について直接、お話させていただく機会はありませんでした。
ですから、この文章の内容は私達の側で起こった事実ということになります。

「セクシー田中さん」は一見奇抜なタイトルのふざけたラブコメ漫画に見えますが…。
自己肯定感の低さ故生きづらさを抱える人達に、優しく強く寄り添える様な作品にしたいという思いが強くあり、ベリーダンスに纏わる方々の思いにも共鳴しながら、担当編集と共に大切に描いてきた漫画です。

ドラマ化のお話をいただき、当初の数話のプロットや脚本をチェックさせていただきながら、最終的に私が10月のドラマ化に同意させて頂いたのは6月上旬でした。
「セクシー田中さん」は連載途中で未完の作品であり、また、漫画の結末を定めていない作品であることと、当初の数話のプロットや脚本をチェックさせていただいた結果として、僭越ではありましたが、ドラマ化にあたって、

・ドラマ化するなら「必ず漫画に忠実に」。漫画に忠実でない場合はしっかりと加筆修正をさせていただく。

・漫画が完結していない以上、ドラマなりの結末を設定しなければならないドラマオリジナルの終盤も、まだまだ未完の漫画のこれからに影響を及ぼさない様「原作者があらすじからセリフまで」用意する。原作者が用意したものは原則変更しないでいただきたいので、ドラマオリジナル部分については、原作者が用意したものを、そのまま脚本化していただける方を想定していただく必要や、場合によっては、原作者が脚本を執筆する可能性もある。

これらを条件とさせていただき、小学館から日本テレビさんに伝えていただきました。
また、これらの条件は脚本家さんや監督さんなどドラマの制作スタッフの皆様に対して大変失礼な条件だということは理解していましたので、「この条件で本当に良いか」ということを小学館を通じて日本テレビさんに何度も確認させていただいた後で、スタートしたのが今回のドラマ化です。

ところが、毎回、漫画を大きく改編したプロットや脚本が提出されていました。
・漫画で敢えてセオリーを外して描いた展開を、よくある王道の展開に変えられてしまう。
・個性の強い各キャラクター、特に朱里・小西・進吾は原作から大きくかけ離れた別人のようなキャラクターに変更される。
・「性被害未遂・アフターピル・男性の生きづらさ・小西と進吾の長い対話」等、私が漫画「セクシー田中さん」という作品の核として大切に描いたシーンは、大幅にカットや削除され、まともに描かれておらず、その理由を伺っても、納得のいくお返事はいただけない。
といったところが大きなところですが、他にも細かなところは沢山ありました。

「枠にハマったキャラクターに変えないでいただきたい。私が描いた「セクシー田中さん」という作品の個性を消されてしまうなら、私はドラマ化を今からでもやめたいぐらいだ」と、何度も訴え、どうして変更していただきたくないのかということも丁寧にご説明し、粘りに粘って加筆修正し、やっとの思いでほぼ原作通りの1〜7話の脚本の完成にこぎつけましたが…。

そして、さらに続きます…

脚本家さん、監督さんといったドラマ制作スタッフの皆様と、私達を繋ぐ窓口はプロデューサーの方々のみでしたから、プロデューサーの方々が当初「ドラマ化の条件」として小学館から日本テレビさんに伝えていただいた内容を、どのように脚本家さんや監督さん、ドラマ制作スタッフの皆様に伝えていらっしゃったのか、残念ですが私達には知る術はなく、当初お伝えした「ドラマ化の条件」はどうなってしまったのだろう？という疑問を常に抱えた状態での加筆修正の繰り返しとなって、その頃には私も相当疲弊していました。

そして、私があらすじ、セリフを準備する終盤のドラマオリジナル展開は8話〜10話となりましたが、ここでも当初の条件は守られず、私が準備したものを大幅に改変した脚本が8話〜10話まとめて提出されました。
特に9話、10話の改変された脚本はベリーダンスの表現も間違いが多く、ベリーダンスの監修の方とも連携が取れていないことが手に取るように分かりましたので、
「当初の約束通り、とにかく一度原作者が用意したあらすじ、セリフをそのまま脚本に落としていただきたい」
「足りない箇所、変更箇所、意見はもちろん伺うので、脚本として改変された形ではなく、別途相談していただきたい」
といったことを、小学館から日本テレビさんへ申し入れをしていただきましたが、その後も、大幅な改編がされたプロットや脚本が提出され、それを小学館サイドが「当初の約束通りに」と日本テレビさんにお戻しするという作業が数回繰り返されたと聞いています。
最終的に、日本テレビのチーフプロデューサーの方から「一度そのまま書くように」との指示が出たとも伺っていましたが、状況は変わらぬまま約4週間が過ぎてしまいました。

ドラマの制作スケジュールのリミットもどんどん迫っていましたので、本当はドラマオリジナルとなる8話〜10話全ての脚本を拝見してオリジナル部分全体で、加筆修正をさせていただきたかったのですが、8話だけ、何とか改変前の内容に修正させて頂いて日本テレビさんにお渡しすることになってしまいました。

9話、10話に関する小学館と日本テレビさんのやりとりを伺い、時間的にも限界を感じましたので、小学館を通じて9話、10話については、当初の条件としてお伝えしていた通り、「原作者が用意したものをそのまま脚本化していただける方」に交代していただきたいと、正式に小学館を通じてお願いしました。

結果として、日本テレビさんから8話までの脚本を執筆された方は9話、10話の脚本には関わらないと伺ったうえで、9話、10話の脚本は、プロデューサーの方々のご要望を取り入れつつ、私が書かせていただき、脚本として成立するよう日本テレビさんと専門家の方とで内容を整えていただく、という解決策となりました。

何とか皆さんにご満足いただける9話、10話の脚本にしたかったのですが…。
素人の私が見よう見まねで書かせて頂いたので、私の力不足が露呈する形となり反省しきりです。
漫画「セクシー田中さん」の原稿の〆切とも重なり、相当短い時間で脚本を執筆しなければならない状況となり、推敲を重ねられなかったことも悔いてます。
9話、10話の脚本にご不満をもたれた方もいらっしゃるかと思います。どのような判断がベストだったのか、今も正直正解が分からずにいますが、改めて、心よりお詫び申し上げます。

最後となりましたが、素敵なドラマ作品にして頂いた、素晴らしいキャストの皆さんや、ドラマの制作スタッフの皆様と、「セクシー田中さん」の漫画とドラマを愛してくださった読者と視聴者の皆様に深く感謝いたします。

2024.1.26

芦原妃名子

とうことなんですよ…。

なんと…。なるほど、原作者の芦原妃名子氏からの発信になると、こうなると。

うううーーん…見せるテレビドラマを作りたい制作側と、忠実に漫画の世界観を楽しんでほしいという原作者や小学館さんの想いがすれ違ってしまったということなのか…。

原作者さんたちも、いろんな方がおられると思うでんすよ。2023年4月～6月にかけてフジテレビで放送された『あなたがしてくれなくても』でも、最終話や特別編が相当物議を醸すことになりました。

でも、その時は原作者のハルノ晴さんは、「ドラマでの結末はこれで。漫画はまだ続くのでどうなるのか楽しみにしていてください。」というようなことをおっしゃっていたような…気がします。すいません！探したんですが、ちゃんとそのコメント見つからず…。

『セクシー田中さん』原作者の芦原妃名子さんは、ドラマはドラマで…というふうに割り切ることはできなかったんでしょうね。

もちろん、お二人とも作品に対する思い入れは強くて当たり前かと思うんですが、ドラマ化に関しては、どんな思いでいるのかは、原作者さんによって全然違うなと感じました。

『セクシー田中さん』つまらない？おもしろくない？最終話は原作者さんこだわりの結果！

漫画原作者の芦原妃名子氏は、とにかく漫画の雰囲気を壊したくない！という思いがとても強かったんだろうなと。

思い入れの強さ、作品への愛を感じますよね♪

もう少し、テレビ制作サイドの方が、原作者の芦原妃名子さんとお話ししながらドラマを一緒に作り上げていくことは…出来なかったのかなー？？と。

そうしたら、きっと、さらにおもしろいドラマに仕上がっていたんじゃないの？！

とも思えるので…イチ視聴者＆イチ原作ファンとしては、悔しい気持ちになりますねぇ。

やはり、未完の漫画を原作として実写ドラマ化する…というのは、難しいところがあるんですね…。

さて、この芦原妃名子氏のコメントを受けて、果たして日テレサイドはどう出るのか？？

また、何か進展があったら、別記事を立ち上げるか、こちらに追記していこうと思います！